- 2023年9月29日
保育園・子ども園と小学校はどうちがう?
保育園・子ども園は、保護者の方が就労等の理由で子どもを見ることができない間に、子どもを安心して預けることができる場所です。しかしこれは制度としての説明なので、今回は保育園や子ども園は、そもそも何が大事にされている場なのかを説明します。 まずは、小学校との違いを考えてみます。小学校は、国が定めるガイド […]
保育園・子ども園は、保護者の方が就労等の理由で子どもを見ることができない間に、子どもを安心して預けることができる場所です。しかしこれは制度としての説明なので、今回は保育園や子ども園は、そもそも何が大事にされている場なのかを説明します。 まずは、小学校との違いを考えてみます。小学校は、国が定めるガイド […]
一年ほど前、園長から一枚のハガキを見せてもらいました。そこには、本法人の埼玉にある保育園を卒園した兄弟の近況報告が書かれていました。(私は、わかくさ子ども園に異動する前は、埼玉の保育園に勤めていました)。 K三兄弟。長男の K君は、興味のあることを夢中になって話してくれる好奇心旺盛な子でした。時々、 […]
先日にじ組(2歳児クラス)では、二人の女の子がおままごと遊びをしていました。一人の子は、お友だちが使っていた道具を使いたかったのでしょう。 ちょっと借りようとしました。するとお友だちは「私が使っているんだから!」と言わんばかりに、道具をぎゅっと握って放しません……。貸してくれないと分かった女の子は、 […]
今年、約4年ぶりに保護者の方による「一日保育士体験」を再開しました。ご家庭の方に保育に入っていただく取り組みで、園でのお子さんの生活の様子を知りながら、子どもを育てることの楽しさを共有し、保護者と保育者との信頼関係を築いていくことが目的です。 お子さんは園でどんな一日を過ごしているんだろう?と思うこ […]
うちの園の理念は「自立と貢献」です。乳幼児教育で大事になっていることは、小学校教育の先取りでもないし、何かをできるようにさせることでもありません。むしろ、自分で考えて行動したり、子どもの好奇心や興味を伸ばしたり、友だちと折り合いをつけたりする等の方が格段に重要です。特に「自立」は、乳幼児期に限らず生 […]
「世界の車窓から」ふうに、頭の中にあの音楽を流しながらどうぞ。 午後、ふと外を見ると窓から事務室の中をチラチラ伺う人影がありました。 よく見ると何年も前に卒園したIちゃんでした。卒園以来で本当に久しぶりだったのですが「自転車で通りかかったから」と顔を見せにきてくれたのです。 数日後、また別の子が学校 […]
うちの子ども園では、子どもたちが自分で食べたい量を申告して、食事を受け取る「セミバイキング方式」をとっています。 セミバイキング方式とは、子どもが食べられる量を自分で決められるということです。 具体的には、配膳する先生から「○○くん、これ、どのくらい食べられる?」と聞かれ、子どもが「いっぱい」とか「 […]
先日、1Fの幼児クラスに行くと、そら組のEちゃんが水筒の中身がこぼれたと、私に助けを求めに来ました。見ると、水筒が入っているカゴの下まで大洪水!! その時、私は両手がふさがっておりすぐにその場から動けなかったので、近くにいた、たいよう組のTちゃんに「雑巾もってきてもらっていいかな?」と、声をかけまし […]
各クラスの懇談会で、園の考え方や子育てにとって大事な視点を話しました。具体的には、子どもが自分で物事をすすめていく体験を積み重ね、生活の中で「自分でできることを増やしていく」ことについてです。 園生活では、自分の持ち物は自分でロッカーに入れたり、できる限り着替えを自分でやってもらったりと、自分のこと […]
今回は園で大事にしている考え方を、皆さんにも改めて知っていただけたらと思います。 ≪自立・意欲≫ 赤ちゃんの頃から、子どもが自分でできること、自分でやろうとしていることを大切にしています。大人は、子どもがやろうとすることを邪魔しない、「待つ」、「見守る」、「提案する」保育に努めます。 ≪興味・探求心 […]
この4月から、14名の新入園児を迎えました。そこで今回は赤ちゃんの育ちにどんなことが大切なのかを考えたいと思います。 生まれてすぐの赤ちゃんは、視力もまだ弱く、表情もなく、モノの動きや音にもほとんど反応しません。二カ月目ぐらいから、上に吊り下げたものの動きを目で追ったり、人の声かけや音に反応しはじめ […]
「乳幼児期に脳が急速に発達する」という話は、近年ではメディアでも広く取り上げられているので、ご存じのご家庭も多いかもしれません。その影響からか、近年ちょっとした「早期教育ブーム」があるように思います。 しかし、何でもかんでも早くから学ばせればいいわけではありません。大切なのは、それが子どもにとって「 […]
毎年恒例のたいよう組限定のマフラー作り。今年も興味を持った子たちが楽しく取り組んでいます。 1月に入り、マフラー作りを呼びかけると「いつマフラー作りが始まるかって、楽しみに待っていたんだよね!」とSちゃん。 そういえば、Sちゃんは、昨年の年長さんがマフラーを作っているのをよく見ていました。年長になっ […]
少し前の話になりますが…暮れも押し迫る12月後半、ある日の夕方。職員たち7名が、ちょっとした荷物をかついで、いそいそとお出かけしていきます。 実はこの日は、外部で行われる保育研修に参加する日でした。うちの園の保育士たちは、日常の保育から得た経験だけでなく、園の外での専門的な学びを通して、日々の保育の […]
そら・かぜ・たいよう組では、いろいろな素材を使って子どもたちが思い思いの製作遊びを楽しんでいます。年末には「大きくなった会」で使った衣装でファッションショーを行いましたが、年が明けた現在も衣装づくりに夢中になっている子が多くいます。このため子どもたちと相談して、再度ファッションショーをやる予定です。 […]
12月は大きくなった会、クリスマス会と子どもたちにとって楽しい行事が続きました。中でもクリスマス会は、保護者の方がサンタさんとなって、歌や笑いで大いに盛り上がり楽しい会となりました。 例年職員がサンタ役をしてきましたが、子どもたちには声や背格好、靴下の色などですぐ「○○先生だ」とばれてしまっていまし […]
静岡の保育園での虐待事件を発端に、全国で子どもに脅すような言葉を浴びせたり、罰を与えたりするような不適切な保育が明るみになっています。 不適切な保育の背景には、保育士が余裕をもって保育にのぞめていない状況がある気がします。 例えば一人きりで多くの子どもを見なくてはいけない、○時までに子 […]
先日、テレビの取材を受けて、不適切な保育が起こらないためにどんなことが必要なのかをお話しさせていただきました。テレビ放映では、ほんの一部だけの放映だったので、そもそもどんなことが大事なのかを改めて説明しようと思いました。 大切なのは、子どもを権利の主体(一人の人間)としてとらえているかどうか、という […]
一か月ほど前のことになりますが、いろんなクラスとお散歩に行く機会がありました。 たいよう組とにじ組のお友だちと一緒にお散歩に行った時のこと。たいよう組のWくんが「先生、みて!カマキリ見つけた!」と見せに来てくれました。そういえば昨年、Wくんはカマキリの卵を子ども園に持って来てみんなに見せてくれていま […]
子どもの手は、でたらめな動きから、徐々に食具を口に持っていくような制御ができるようになり、3歳くらいの頃には手をうまく動かしながら服の脱ぎ着ができるようになるまでに成長します。 「眼は口ほどにものを言う」ではありませんが、言葉がまだ十分に使えない子どもにとって、「手は口ほどにものを言う」気がします。 […]