心揺さぶる生き物との出会い【わかくさ日記】

一か月ほど前のことになりますが、いろんなクラスとお散歩に行く機会がありました。

たいよう組とにじ組のお友だちと一緒にお散歩に行った時のこと。たいよう組のWくんが「先生、みて!カマキリ見つけた!」と見せに来てくれました。そういえば昨年、Wくんはカマキリの卵を子ども園に持って来てみんなに見せてくれていました。

そして今年は、生まれたばかりのカマキリの赤ちゃんを持ってきて興味深そうにみている姿があり、カマキリが好きなんだなという印象がありました。そんなことを近くにいた担任に話すと「そのカマキリの赤ちゃんが死んじゃって、しくしく泣いていたんですよ」と教えてくれました。

生き物に触れる機会は子どもにいろいろな気付きをもたらします

なんで死んでしまったのかWくんなりに考え、「餌をあげなかったからだ!」ということに気が付いて「今、見つけたカマキリのために餌を探しているみたいです」と、Y先生が話してくれました。だから、私にカマキリを見せるとすぐに草むらの方に戻っていったのかな。W君は大好きなカマキリの生死を体験し、命の大切さを学んだことを感じました。

別の日、ひかる組お友だちとお散歩に行った時のことです。Mちゃんが、木の切り株の穴の中にいるカエルを発見しました。「カエルがいました!」の声を聞いてT先生が、素早くその場に現れ、手にビニール袋をはめ穴の中に手を入れました。

そして、カエルからのおしっこ攻撃にも怯むことなく見事カエルを捕獲!突然現れたカエルを見て一瞬静まり返った子どもたちは、地面にカエルを置くと、「わぁー」「きゃぁー」と大騒ぎになりました。

怖いのとで興味があるのとが入り混じるような感じでカエルを見ていました。T先生がカエルの背中を優しく触り「ほら、大丈夫だよ」と話すと、触ろうとする子がいたり、カエルをじっくり観察し逃げていくカエルを踏まないように追いかける子がいたりと、より生き物への関心が膨らんだ姿が見られました。

Tちゃんは、私のところに駆け寄って来て「カエルさんはなにたべるんだろうね?」と目をキラキラさせながら話にきました。この数分間のカエルとの触れ合いの中で、一人一人の子がいろんなことを感じたようです。

カマキリ好きのWくん、カエルに興味をもったひかる組のお友だちMちゃん、みんなにとっては直接生き物と触れ合ったことはよほど心揺さぶられる体験だったからなのか、その表情は本当にイキイキとしていました。

そんな子どもの姿を保護者のみなさんにもぜひ生で感じていただきたいという気持ちでいっぱいです。
コロナが流行する前には、保護者の方がお子さんの様子を一日見ることができる「一日保育士体験」を行っていました。一日でも早く保育士体験が復活する日が来るといいなと思っています。その時には、みなさん是非参加してくださいね。(主任保育士・堀)

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