たよれるわかくさの先輩たち~小学校交流編~

先日、近隣の小学校を訪れ、小学生たちから心のこもった「おもてなし」を受けてきました。2年生の生活科の授業の中で、「お祭りごっこ」が企画され、これから小学校に入学してくる地域の保育園の子どもたちを招待してくれたのです。

驚いたのは、その準備の丁寧さと熱烈な歓迎ぶりです。

射的、ガチャガチャ、輪投げ、何とも形容しがたい、独創的なおもちゃコーナーの数々!小学生たち自身が1か月以上前から話し合い、計画し、試行錯誤しながらつくり上げてきたそうです。私たちは日ごろから子どもたちが遊びの世界を生み出し進化させていく姿を見慣れていますが、小学校2年生にもなると、それぞれの工夫や見通しの立て方、表現の面白さに本当に感心させられます。

そして、コーナーによっては一人の園児に対して3~4人の小学生が付き添い、遊び方を教えたり、声をかけたりと、まさに手取り足取りの関わりでした。

「こっちだよ」「だいじょうぶ」「一緒にやろう」と、一生懸命に誘う姿からは、遊びを楽しんでもらいたいという強い気持ちが伝わってきました。うちの子どもたちが、射的ゲームで上手に当たらなかったり、失敗しても「もう1回やっていいよ!」とあたたかく励ましてくれます。

きょうだい関係のある子は特に「同じ園の後輩」という意識があるのか、下の子だけでなくどの子にも本当にやさしく関わってくれていました。

さらに印象的だったのは、今回の担当クラスではないにもかかわらず、「後輩や弟が来るから、ぜひ手伝いたい」と先生に直談判した子がいたというお話です。その子も、うちの園の卒園児。子どもによっては、小学校のうちは大人相手に自分の気持ちを伝え、表現することが難しい場合も、まだまだあるかと思います。だからこそ頼もしく嬉しい思いがしました。

また、日常の園生活の中で、相手に気持ちを伝えていくこと、「自分はこうしたい」という思いをしっかり表現していくことを促しても来ましたが、それがこういった形に表れてくれているのかな、という思いもあります。この子は当日も自然に周囲を見ながら、よく声をかけ面倒を見てくれていました。

小学校入学を前に、不安な気持ちを抱く子もいます。今回の交流を通して、「小学校って怖くないよ」「楽しい場所だよ」というメッセージが、少しでも子どもたちに伝わっていれば、今の時期としては十分だと感じます。期待感をもって進学していくために、こうした“たよれる先輩たち”の存在が、どれほど大きな力になるのかを、改めて実感しました。(伊藤)