真冬のハワイアンでハッピーバースデー!!【わかくさ日記】

研修で学んだウクレレを子どもたちの前で披露する職員たち

少し前の話になりますが…暮れも押し迫る12月後半、ある日の夕方。職員たち7名が、ちょっとした荷物をかついで、いそいそとお出かけしていきます。
実はこの日は、外部で行われる保育研修に参加する日でした。うちの園の保育士たちは、日常の保育から得た経験だけでなく、園の外での専門的な学びを通して、日々の保育の質がもっと向上していくようにと、さまざまな研修に参加しています。

ふだんは他園での実践例検討、保育のアイディア、保育理論、発達理解 といった内容が多いのですが、この日はちょっと趣向を変えた特別な講座でした。
Eテレなどでも活躍しているあそび歌作家・谷口國博(通称・たにぞう)さんによる、その名も「保育園で生かせるウクレレ講座」です。

園での音楽活動のパートナーといえばピアノが一般的ですが、近年ではギターやウクレレなどの弦楽器も多くの保育現場で親しまれています。その理由として、コードをいくつか覚えればすぐ伴奏ができることや、持ち運びが簡単なことが挙げられます。保育室だけでなく園庭やホール、公園など、場所を変えた音楽遊びにもつながります。

(余談ですが、そういうこともあって現在、保育士の国家試験の音楽実技科目ではピアノ以外にギターでも受験できるのです)

このウクレレ研修、園から近い会場で開催されるということもあって、みんなで行ってみようということになりました。会場にいってみると、集った保育関係者はざっと80名以上。簡単なコード進行の曲を中心に学んできたようです。

さて、ウクレレ講座の成果を見せるべく、1月の誕生日会にて、7名の保育者がステージに立ちました。

「あれってギター!?」「ちがうよ、ギターよりも小さいよ」そんな子どもたちの声が聞こえてきます。司会役のI先生が、「ウクレレっていう楽器だよ」と伝えると、興味津々な様子で演奏を待っています。

ウクレレといえば、軽快で耳に心地よい音が特徴的ですが、ここまで人数がそろうとなかなか壮観な眺め! しかも、かなりはっきりとメロディーが聞こえてきます。
子どもたちは、そんなウクレレの伴奏と一緒に、楽しく歌いながらお誕生日をお祝いしました。心なしか、いつもよりも声が大きく、一体感があるような……!?リズムに合わせて手拍子して楽しんでいる子もいます。

ウクレレメンバーたちによる全3曲の披露が終わると、子どもたちからも拍手が!! これには、実は緊張しながらこの当日を迎えていた7人のメンバーもホッと一息でした。子どもからすると見慣れない楽器だったかもしれませんが、そのぶん歌や楽器への興味が広がったかなと感じています。(事務兼保育士・伊藤)

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