「子どもたちのそばには」のお話

職員がふだん目につくところに「こんな保育者になってほしい」という紙がはられています。次のような内容です。

「こんな保育者になってほしい」

  1. 子どもの気持ちに寄り添い、よく理解できる人
  2. 身体性を伴う遊びの探求者であり、遊びを深め豊かに展開できる人
  3. 子どもの生活の自立を促せる人
  4. 子どもを見守り、子どもに自由な発想や表現、思考を与えられる人
  5. 自己の中核に他者支援という視点(貢献)を持っている人

「これは具体的にはどういうこと?」先日の職員勉強会で、この内容についてみんなで深掘りしてみることにしました。いつも見慣れているのに、あらためて考えてみると具体的な言葉にするのが難しい。こういうことかな、と話しながら意見を出し合いました。その一部を紹介します。

1、子どもの気持ちに寄り添い、よく理解できる人

子どものさまざまな気持ちに共感する。子どもの話(伝えたいこと)をよく聞き、理解し一緒に考える。子どもと同じ目線に立ち、ときに対等に、ときに寄り添う。気持ちに余裕を持つ。

2、身体性を伴う遊びの探求者であり、遊びを深め豊かに展開できる人

体を使った遊びを一緒に楽しむ。子どもの興味や発達を捉えて遊びを促す。色々なところに出かけて発見や体験を共有する。遊びを通して子どもたち同士のつながりを展開していく。

3、子どもの生活の自立を促せる人

子どもの出来るところを伸ばしていく。子どもがやろうとする気持ちを大事にし、手を出し過ぎず、先回りし過ぎず見守る。生活に一定のリズムをつくる。

4、子どもを見守り、子どもに自由な発想や表現、思考を与えられる人

子どもの発想や表現を否定しない。保育者自身が自由(柔軟)な発想を持つ。すぐに答えを導くのではなく一緒に考えようとする。

5、自己の中核に他者支援という視点(貢献)を持っている人

大人にも子どもにもやってもらったことに感謝をする。相手を知ろうとし、相手の気持ちや置かれている状況に目を向ける。「お願いします」「ありがとうございます」など気持ちの良い言葉掛けを意識する。

こうして言葉にしてみるとどれも大事なことばかり。改めて振り返る機会となりました。

4月は新しい環境や担任になって、子ども達は期待を持ったり不安を感じて泣いていたりと様々な姿がありました。今年度もそうした子どものそばに、夢中で遊ぶ子どものそばに、興味があるものを見つけた視線のそばに、寄り添う保育者の姿がたくさんみられることでしょう。(大平)

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