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園長の保育雑談

  • 2020年12月28日

子どもの「納得感」を優先した関わり方を 【園長の保育雑談】

先日職員会議で、職員と一緒に事例検討を行いました。それは、こんな事例です。 2歳児クラスの着替えの時間に、その日は「着替えたくない」と着替えコーナーに向かわないAちゃん。朝から「○○の柄のものが良かった」と主張していましたが、その日は残念ながらその服を持って来ていませんでした。案の定、着替えの時間に […]

  • 2020年11月30日

大切なのは、子どもに選択させ、問いかけること【園長の保育雑談】

毎日の子どもとの生活の中で、私たち保育者が大切にしている関わりの一つに「問いかける」ということがあります。 例えば子どもがケガをして、事務所(医務室)に来ることがよくあります。そんな時にも「○○ちゃん、どうした?」とやさしく聞いてあげます。 たいていの子は痛い箇所を指して「ここ(が痛い)」と言ったり […]

  • 2020年10月30日

改めて振り返る「行事の意味」

今年はコロナの影響で、地域や小中学校においてもいろいろな行事が中止になったり変更になったり余儀なくされています。当子ども園でも、小中学校が様々な行事を中止・取りやめをしている中、どこまで行事を実施していくべきなのかについては、とても悩みました。そこで改めて、子ども園での「行事のねらい」や意味について […]

  • 2020年9月30日

頑張っている保護者にエールを!【園長の保育雑談】

かつて、ある女性作家が週刊誌で「出産したら女性は会社をお辞めなさい」という旨の発言をして、物議を醸したことがありました。この方は「産休」のような「女性をめぐる制度」は会社にとって「迷惑千万」だと否定していました。そういう制度を利用する女性は「自分本位で、自分の行動がどれほど他者に迷惑をかけているのか […]

  • 2020年8月31日

コロナ禍の保育で改めて大切にすること【園長の保育雑談】

先日、明和政子先生(認知発達科学・京大大学院教授)のオンライン研修を受けました。タイトルは「コロナ禍の人の育ち」です。こんなことを話していました。 国の専門家会議により「新しい生活様式」(1、他者と身体的な距離をとる、2、3密(密閉、密集、密接)を避ける、3、会話は真正面を避け、マスクを着用する)が […]

  • 2020年7月31日

「しずかちゃん」に学ぶ親子のコミュニケーション【園長の保育雑談】

私自身の話で恐縮ですが、私は幼少の頃から上級生や学校の先生が苦手でした。 保育園では押し入れに入れられて叱られたり、中学校では、威張っている先輩の理不尽な要求に従うことができず、喧嘩になってしまうこともしばしばでした。学校の先生に対しても、特に自分で納得のいかないことが許せずに、乱暴な言葉使いをした […]

  • 2020年6月30日

子どもから成長の機会を得ていますか?【園長の保育雑談】

子どもというのは、親から子どもに接して、話しかけたり、スキンシップをとったり、共感したりするなど色々な働きかけによって育っていきます。 しかし、親だけではなく、子どもの側も、生まれたときから親の愛情を引き出そうとしていることをご存じでしょうか。 例えば、生まれて2~3ヶ月ごろには、親の働きかけに対し […]

  • 2020年6月4日

サーキット遊びについて

現在、東京23区内の認可保育所では、土地が限られているため、狭いスペースで保育を行っています。本園のある新宿区でも認可保育園のうち、2~3割程度しか園庭を保有していません。本園でも、子どもたちが体を動かす場は広くはない園庭と屋外遊戯場に限られており、自由に走り回ることが難しい状況です。近くの公園を利 […]

  • 2020年6月2日

「新しい日常」を子どもたちと創り上げていきます【園長の保育雑談】

今回保育を再開するにあたって、感染症拡大防止策としてどんなことができるのかを園では話し合ってきました。 園によっては子どもにマスクとフェイスシールドをさせたり、また食べるときには子どもと子どもの間に透明なプラスチックの壁をおいたりするなど、見受けられるようになりました。感染拡大防止のために、できる取 […]

  • 2020年2月3日

共感と見守りが子どもの力をのばします

給食中に、3歳児(Sくん)と4歳児(Yくん)でこんな会話をしていました。 Y:2せんえんと1まんはどっちがおっきいか、知っている? S:知っているよ、1まんでしょ Y:えっ! なんで知ってるの? S:だって、見たもん。まんはでかいよー Y:おっきいの? S:おっきいよ、こんなぐらい (と言って、両手 […]

  • 2019年12月27日

いろいろな人が関わる保育の良さ 0歳児の担当制とチーム保育の違いについて

月に1度、入園希望の方を対象に園見学を行っています。ある時見学者からこんな質問がありました。 「赤ちゃんは、担当の先生が見てくれますか?」 というものです。 「担当の先生」とは、「担任」という意味ではなく 「ある特定の保育者だけが責任をもって決まった子どもの面倒をみてくれますか?」 という意味での質 […]

  • 2019年11月29日

「人にやさしく」、「人の手助けをしよう」という気持ちはいつ頃から?【園長の保育雑談】

子どもが純粋に「人の役に立つ」ことや「人の手助けをする」行動に好意を示すのはいつ頃から芽生えるのでしょうか。 かつて6ヶ月と10か月の赤ちゃんを対象としたこんな実験が行われました。まず坂道を登ろうとしている丸い図形があります。丸い図形はなかなか坂道を登れません。するとこの後二つの映像が映し出されます […]

  • 2019年11月2日

子どものやりたいことを応援してあげること

自分が子どもだった頃を思い出してみてください。 砂場で遊んだり、公園を駆け回ったり、ブランコに乗ったりと、そこに遊ぶ理由はありませんでした。ただ「やりたい」からやっているだけです。子どもはそこに友だちがいて、砂場やブランコがあれば、それなりに楽しく遊ぶことができます。家の中であっても、そこで遊びを見 […]

  • 2019年10月1日

運動会では子どもの成長を実感してほしいです

今月5日(土)には子どもたちが楽しみにしている運動会が行われます。運動会で大切にしていることを改めてこの場を借りてお話ししたいと思います。 当子ども園の運動会では、プログラムに必ず「かけっこ」を入れています。その理由は、「かけっこ」が子どもの全身運動の成長がよく見えると考えているためです。子どもは発 […]

  • 2019年8月31日

叱るときには、子どもの気持ちをしっかり聴いてあげよう

保育園や小学校で、先生がこんな対応をすることはないでしょうか。 例えば、子どもが自分の気持ちを抑えられなくなって、ついお友だちに手を出してしまったとき…… 先生:「○○ちゃん、お友だちをぶつことはいいこと? わるいこと?」 子ども:「わるいこと……」 先生:「そうだよね、友だちをぶつのはわるいことだ […]

  • 2019年7月31日

「わくわくサーキットあそび」をはじめました!【園長の保育雑談】

7月から週1回運動能力の向上を目的として、すべてのクラスで「わくわくサーキットあそび」をホールで行っています。「わくわくサーキットあそび」とは、跳び箱や段差、マット、坂道、ジャンプ台、はしごなど様々な運動器具を組み合わせて配置し、繰り返し何度もできる回遊式の運動あそびのことです。 うちの園の場合、広 […]

  • 2019年7月1日

「レジリエンス(立ち直る力)」を育んでほしい

乳幼児期に育みたい力は、「自立」ですが、最近これに加えて「レジリエンス」ということが言われるようになってきました。 この言葉は、ストレスを受けても、それにめげることなく、人間の心の「立ち直る力」という意味で使われます。私自身も、乳幼児期にこの「レジリエンス」という力を身につけることが大切だと考えてい […]

  • 2019年6月4日

子どもを守るための園での取り組みについて

このところ子どもたちが巻き込まれる事件事故がいろいろな場所で起こっていて、非常に不安を感じています。通学途中に突然通り魔に襲われた川崎市登戸の事故、散歩の途中に交差点の横断歩道で待っていたところに車が突っ込んできた大津市の事故、公園の砂場で遊んでいたところに車が突っ込んできた千葉県市原市の事故……。 […]

  • 2019年6月4日

子どもがぐずぐずと、不機嫌になっていることありませんか?【園長の保育雑談】

4月から一ヶ月近くが過ぎようとしていますが、お子さんの様子はいかがでしょうか。変わったことはありませんか。先生には慣れたでしょうか。4月は、登園時離れるときにお子さんがあまりにも激しく泣いたりするので、保護者の皆さんはきっと後ろ髪を引かれる思いだったとお察しします。心配なことがあれば何なりとご相談く […]

  • 2019年2月1日

子どもの良さを気づかせる働きかけって、どんなふうにやっていますか?

どの子にもかけがえのない「個性的な良さ」が備わっていることを前提に、子どもと関わっていくことはとても大切です。この子の「良さ」は何だろうと考え、これを発見していく。「Aちゃんはこんなところがおもしろい」、「Bちゃんはこんないいところがある」、こんなふうにすべての子について感じる力、これは子育てをする […]

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