- 2019年11月29日
「人にやさしく」、「人の手助けをしよう」という気持ちはいつ頃から?【園長の保育雑談】
子どもが純粋に「人の役に立つ」ことや「人の手助けをする」行動に好意を示すのはいつ頃から芽生えるのでしょうか。 かつて6ヶ月と10か月の赤ちゃんを対象としたこんな実験が行われました。まず坂道を登ろうとしている丸い図形があります。丸い図形はなかなか坂道を登れません。するとこの後二つの映像が映し出されます […]
子どもが純粋に「人の役に立つ」ことや「人の手助けをする」行動に好意を示すのはいつ頃から芽生えるのでしょうか。 かつて6ヶ月と10か月の赤ちゃんを対象としたこんな実験が行われました。まず坂道を登ろうとしている丸い図形があります。丸い図形はなかなか坂道を登れません。するとこの後二つの映像が映し出されます […]
自分が子どもだった頃を思い出してみてください。 砂場で遊んだり、公園を駆け回ったり、ブランコに乗ったりと、そこに遊ぶ理由はありませんでした。ただ「やりたい」からやっているだけです。子どもはそこに友だちがいて、砂場やブランコがあれば、それなりに楽しく遊ぶことができます。家の中であっても、そこで遊びを見 […]
今月5日(土)には子どもたちが楽しみにしている運動会が行われます。運動会で大切にしていることを改めてこの場を借りてお話ししたいと思います。 当子ども園の運動会では、プログラムに必ず「かけっこ」を入れています。その理由は、「かけっこ」が子どもの全身運動の成長がよく見えると考えているためです。子どもは発 […]
保育園や小学校で、先生がこんな対応をすることはないでしょうか。 例えば、子どもが自分の気持ちを抑えられなくなって、ついお友だちに手を出してしまったとき…… 先生:「○○ちゃん、お友だちをぶつことはいいこと? わるいこと?」 子ども:「わるいこと……」 先生:「そうだよね、友だちをぶつのはわるいことだ […]
7月から週1回運動能力の向上を目的として、すべてのクラスで「わくわくサーキットあそび」をホールで行っています。「わくわくサーキットあそび」とは、跳び箱や段差、マット、坂道、ジャンプ台、はしごなど様々な運動器具を組み合わせて配置し、繰り返し何度もできる回遊式の運動あそびのことです。 うちの園の場合、広 […]
乳幼児期に育みたい力は、「自立」ですが、最近これに加えて「レジリエンス」ということが言われるようになってきました。 この言葉は、ストレスを受けても、それにめげることなく、人間の心の「立ち直る力」という意味で使われます。私自身も、乳幼児期にこの「レジリエンス」という力を身につけることが大切だと考えてい […]
このところ子どもたちが巻き込まれる事件事故がいろいろな場所で起こっていて、非常に不安を感じています。通学途中に突然通り魔に襲われた川崎市登戸の事故、散歩の途中に交差点の横断歩道で待っていたところに車が突っ込んできた大津市の事故、公園の砂場で遊んでいたところに車が突っ込んできた千葉県市原市の事故……。 […]
4月から一ヶ月近くが過ぎようとしていますが、お子さんの様子はいかがでしょうか。変わったことはありませんか。先生には慣れたでしょうか。 4月は、登園時離れるときにお子さんがあまりにも激しく泣いたりするので、保護者の皆さんはきっと後ろ髪を引かれる思いだったとお察しします。心配なことがあれば何なりとご相談 […]
どの子にもかけがえのない「個性的な良さ」が備わっていることを前提に、子どもと関わっていくことはとても大切です。この子の「良さ」は何だろうと考え、これを発見していく。「Aちゃんはこんなところがおもしろい」、「Bちゃんはこんないいところがある」、こんなふうにすべての子について感じる力、これは子育てをする […]
たとえば子どもがそれまではおとなしくイスに座れていたのに、最近イスに座れないで部屋の中をフラフラしたり、あるいは自分の好きな場所からなかなか離れられなくなったとします。こうした子どもの姿をどう考えたらよいのでしょうか。以前は自分を抑制する力が育っていたのに、今はそれが退化してしまったと考えるべきでし […]
10月、11月中に各クラスの担任の先生が保護者の方と面談をしてきました。お忙しい中ご協力いただき、ありがとうございました。話を聞いた中で、家に帰るとゲームやネット動画に2、3時間またはそれ以上夢中になっていることを心配している保護者が何人かいたようです。 インターネットは楽しい動画を見ることができ、 […]
うちの家では、猫を飼っているのですが、猫は「ガリガリ」と爪を立てて扉を開けて外へ出ていきます(そのせいで扉はキズだらけです……)。当たり前ですが、扉を閉めてくれたことは一度もありません。 よく子育て本に「子どもの自発性を育む」という理念が謳われています。当子ども園もこれを保育方針に掲げています。しか […]
子どもたちと関わっていると、興味深い出来事に出会うことがあります。 先日たいよう組の子どもたちを見ていたら、AくんとBくんがけんかをしていました。どうも太鼓をたたく順番をじゃんけんで決めたにもかかわらず(Aくんが最初に太鼓をたたくはずだった)、Bくんが最初に太鼓を長い時間たたいてしまったようなのです […]
子育てをしていると、本当に心配になったり不安になったりすることが多いと思います。 例えばこんな経験は、ほとんどの親がしているのではないでしょうか。 何が理由で泣いているのかわからず、とにかく泣き止まない。オムツはぬれていないし、おなかもいっぱいのはず。「どうしたの?」と聞いてもただただ泣くばかり。 […]
私には子どもが3人いますが、たしか長男がまだ2歳にもならない頃、コップに入っている水や牛乳をわざとこぼすことがありました。こぼした液体を手でびちゃびちゃと叩いたりして遊ぶことを覚えたようです。今から考えると、食卓のテーブルの上で液体が広がっていく様子がきっと楽しかったのでしょう。また親が慌てている様 […]
親が子どものためによかれと思って、子どもの意見や思いよりも親の判断や考えを優先させて、上から目線で指示や命令をしてしまうことはありませんか? たしかに、経験が少ない子どもは自分自身のことを判断することが困難なことが多々あります。例えば予防接種の意味を理解して、自分から痛いけど予防注射を受けなくてはな […]
4月には、新しいお友だちが21名入園してきましたが、特にしずく組の赤ちゃんは親と離れて新しい環境に慣れるのに時間がかかります。そのため私もしずく組のお手伝いに入り、赤ちゃんと楽しく過ごしました。 赤ちゃんの特徴は何と言ってもマネをすることです。お口に手をあてて「あわわわ」とやれば、同じしぐさをマネし […]
親や保育者は子どもに対してどう関わるのが最も望ましいのか、そしてどのような関わりが子どもの発達を促すのか、最近いろいろな研究からこのことが明らかになってきました。 「赤ちゃんにたくさん話しかけると表現力が豊かになる」とか「赤ちゃんがことばを覚えるためには、たくさんのことばを聴く必要があります」等、し […]
日本の保育界に非常に大きな影響を与えた人の一人に倉橋惣三(1882~1955)がいます。東京女子高等師範学校附属幼稚園(現在のお茶の水女子大学附属幼稚園)で長年子どもと関わり、そうした保育実践を通して保育理論を構築してきた人物です。 子どもの自発性を大切にし、子どもの心もちに共感することが子どもへの […]
3歳以上児クラス(そら組、かぜ組、たいよう組)プールあそびは、先週から発達別(習熟度別)に行っています。 習熟度別というと、子どもを差別するとか、ランクづけされるように思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。保育者の方で個々の子どもを発達別(習熟度)に分けるのではなく、子どもが自分で […]