運動会では子どもの成長を実感してほしいです【園長の保育雑談】

今月5日(土)には子どもたちが楽しみにしている運動会が行われます。運動会で大切にしていることを改めてこの場を借りてお話ししたいと思います。 

当子ども園の運動会では、プログラムに必ず「かけっこ」を入れています。その理由は、「かけっこ」が子どもの全身運動の成長がよく見えると考えているためです。子どもは発達に応じて自ら移動手段を獲得していきます。はじめは「寝返り」、そして「ズリ這い」、「ハイハイ」、「伝い歩き」、「ヨチヨチ歩き」、「走る」と、その子なりの成長過程を見てほしいと思います。また成長していくにつれて、走るスピードはもちろんのこと、走り方や腕の振り、歩幅などまったく変わってきます。

年上の子どもの走る姿からわが子の次の発達を知ることができ、保護者の方にも他の子どもの走り方に興味を持てるのではないでしょか。ただ残念なのは会場の都合上、0歳児~2歳児クラスと3歳児~5歳児クラスが分かれて行なわなくてはならず、兄弟がいなければ成長の過程を連続して見られない点です。できることなら0歳から5歳までの成長の過程を「かけっこ」を通してみてほしいと思っています。

次に「個人競技」です。8月の園だよりでも書きましたが、週1回「わくわくサーキットあそび」をどのクラスでも行っています。巧技台やはしご、平均台、ジャンプ台などの運動器具を配置して、くぐったり、のぼったり、ジャンプしたり、四つ這いの姿勢を取ったりすることは、腕の力、首の力、背筋力など全身の筋力を養い、正しい姿勢を保つのにつながることをお伝えしました。ふだん園で行っている運動あそびを披露し、子どもたちの楽しい姿、成長した姿を保護者の皆さまにも見ていただきたいと思います。「親子競技」も全クラスで行われます。

このプログラムは、「とにかく親子で楽しむ」ことが一番のねらいです。子どもと触れ合ったり、抱っこしたり、おんぶしたり、一緒に走ったりモノを運んだりして、親も子どもと一緒に楽しんでもらいたいと思います。親も子どもも体を一緒に動かすことを通して、子どもの成長をしっかりと受け止めてほしいと思います。

またプログラムとは別に開会式での子どもの姿も見ていただきたいです。音楽に合わせてそろって歩くという姿だけでなく、これからやるという緊張感と楽しみが入り混じった表現がそこにあります。特にたいよう組の子どもたちは、大勢の前で話したり、体操したりと、いろいろな役割があります。これも子どもたちの発達であり、成長した姿です。その時の子どもたちの晴れ晴れとした表情をぜひ見てもらいたいと思います。

もちろん親と離れることが寂しくて泣いてしまう子や、自分が納得いくようにできなくて泣いてしまう子など、いろいろな子がいます。しかし大切なのは子どもの気持ちをしっかりと受け止めた上で、子どもの成長を見て感じて、成長した姿を一緒に喜び合うことです。子どもの成長を喜びあう楽しい運動会になるよう、ご協力よろしくお願いします。

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