子どもは子ども同士で育ち合う~自発的な活動~

子どもは私たちが教育しなくても、自発的な活動の中で自然にいろいろなことを身につけていきます。例えばハイハイをしていた赤ちゃんはある日つかまり立ちをし、やがてよちよち歩きをするようになり、1か月後には歩いていたりもします。あるいはついこの間まで言葉がでていなかった子が、1か月後には突然2語文をしゃべっていたりします。

特に0歳から3歳ぐらいまでの成長は著しく、かりに10の力を持っていたとすると、日に日に11、12、13…と、その能力は劇的に拡大していきます。これを私たちは「発達」と呼んでいます。

大人が何かを教えなくても、子どもは自分の能力を伸ばしていきます。

子どもは成長過程の中で「あれをやってみたい」「これは何だろう?」と好奇心や探索意欲を強く感じ、放っておいても自分から挑んでいきます。それは子どもには自分から育っていこう、今の自分を超えていこうとする習性があるからです。

ちなみに日本の幼稚園・保育園は、「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」という国の共通ガイドラインに基づいて運営されています。

コーナー遊びの中でいろんな友達とかかわって育ち合います

その中で幼稚園や保育園の目的は「適当な環境を通して子どもの心身の発達を助長すること」だとしています。つまり子どもが望ましい環境の中で生活する中で、自然に様々な力が総合的に育まれていくことが大切なわけです。 

さてうちの園を見たときに、例えば「遊ぶ」「食べる」「寝る」を分けた十分なスペースがあったり、季節を感じられるような植栽に囲まれていたり、子どもの気持ちに寄り添う先生が身近にいたりと、環境的に恵まれている点があると感じています。しかしより恵まれているのは、子ども同士が育ち合う環境があることだと考えています。

例えば子ども同士があれやこれやと群れて遊ぶコーナーの環境はその一つです。「子どもは子どもから習う、子どもは子どもから影響や刺激を受け能力を伸ばしていく」、これを活かす環境こそが子どもの発達を促す秘訣だと考えています。

さて今月は運動会が行われますが、運動会も子ども同士が育ち合う場としてとても大切です。友だちと関わる中で、様々な出来事を通して、嬉しい、悔しい、楽しいなどの多様な感情を体験し、友だちとの関わりを深めていく。そうした過程の中でお互いの思いや考えを共有し、次第に共通の目的に向けて頑張るようになる。

自分の持ち味を発揮しながらも、相手の良さにも気づいていく。特に今年のたいよう組さんには、例年以上にいろいろな役割を担ってもらっています。

またリレーやバルーン演目について、より恰好よくステキな形にしていくにはどうしたらよいのか、子どもたち自身で話し合いを重ねてきました。

製作コーナーで相談しながら遊ぶ様子

自分なりの頑張りが、人に認められ応援される体験を通して、自信を育み生きる上での積極的な姿勢が培われていきます。

「子どもは子どもから習う、子どもは子どもから影響や刺激を受け能力を伸ばしていく」、こうした側面が運動会に向けて取り組んでいる子どもの姿から見られたら、子どもの発達に確実にプラスの影響を与えていると考えています。今から当日が楽しみです。

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