大久保わかくさ子ども園ってどんな場所?② —「やってみたい」を、みんなで支える

先月は、「外から見た大久保わかくさ子ども園」として、多くの保育関係者が学びに訪れる園であることをご紹介しました。今月は、この4月から一緒に働く中で見えてきた、その保育を支えているものについてお伝えしたいと思います。

子どもたちは成長とともに、興味の世界をどんどん広げていきます。「これをやってみたい」「もっと知りたい」という気持ちも、一人ひとり違います。大久保わかくさ子ども園では、3・4・5歳の子どもたちが同じ空間で過ごし、複数の保育者がチームとなって関わっています。

保育者が複数いることで、見守れる範囲が広がり、遊べる場所や選べる遊びも増えていきます。それだけ、自分の「好き」や「やってみたい」に出会える可能性も広がります。一人ひとりの興味の広がりに応え、好きなことや得意なことを見つけ、夢中になれる環境をつくる。そのためにも、子どもたちを一人ではなく、チームで見ることが大切なのだと思います。

そして、実際に働き始めて気づいたのは、この「チーム」という考え方が保育だけのものではないことでした。厨房もチームで給食をつくり、看護師も保育者と話し合いながら子どもたちの健康を支えています。そして、私が働く事務所も同じです。

事務所には、園長、副園長、主任、看護師、事務員、フリー職員など、さまざまな役職や立場の職員がいます。そこで大切にされているのが、役職や立場を超えて「自分の考えを言っても大丈夫」と思える関係です。自分とは違う視点に出会うこと、立場を超えて対話を重ねること、このことが自然と行われている点が、一人の考えがよりよいものへと昇華し、園全体の学びと成長へとつながっているのだと思います。

そして、この大人同士の関係は、子どもたちの生活ともつながっています。子どもたちも、自分の考えを伝え、友だちの異なる考えに出会い、話し合います。時には考えが広がったり、よりよいアイデアが生まれたりする一方で、思いがぶつかり、葛藤することもあります。

それでも、自分の思いを表現することには意味がある。保育者自身が毎日の仕事の中でその大切さを実感しているからこそ、子どもたちの声にも耳を傾け、一人ひとりが自分の思いを表現できる環境を大切にできるのではないでしょうか。

子どもたちを一人の保育者だけで見るのではなく、みんなで見る。仕事も一人で抱えるのではなく、みんなで考える。そして、子どもも大人も自分の考えを安心して表現できる。

こうした「チームで関わり、対話する文化」こそが、大久保わかくさ子ども園の豊かな保育を生み出す原動力なのだと感じています。(事務室・岡地)