運動会が変わります!~ 「親子が主役」の楽しい場へ~

当園は「子どもの思いを尊重する」ことを基本方針の一つとして、保育を行っています。日々の生活のなかで、子どもたち一人ひとりの「やってみたい!」「おもしろい!」という感性を引き出し、自分で遊びを選択できる環境づくりを追求してきました。

一方で、運動会のような大きな行事では、「練習」が優先され大人主導になりがちなことには悩みがありました。

「保護者の方に成長を見せる場」という意識が強くなりすぎると、どうしても「より良い姿を見てもらおう」という方向になっていきます。そこには普段のような、のびのびとした遊び、生活と、行事に向けた練習との間に、ギャップが生まれてしまいます。

こうした点を改めて職員間で話し合い、運動会を今年からリニューアルすることにしました。ポイントは二つです。

「特別な本番ではなく、日常の遊び・生活の延長線上の場ととらえる」
「子どもだけでなく、もっと親子で身体を動かすことを楽しめる場にする」

この見直しにあたっては、たいよう組(5歳児)の子どもたちとも相談を重ねてきました。 例えば、例年行ってきたリレーについて投げかけたところ、子どもたちから「負けるのがいやだ」という素直な意見が出ました。

たしかに考えてみると、リレーではかぜ・たいよう組の全員が3チームに分かれて出場しますが、勝って喜んだり、達成感を得られるチームは1つだけです。また、走るのが得意ではない子にとっては、プレッシャーの中で逆に運動が嫌いになってしまうこともあるかもしれません。

これまで大人の視点としては、競い合うことが子どものモチベーションや成長につながる要素があると思っていましたが、子どもたちの意見を踏まえると、大人が思うほどには、子どもは「勝ち負け」に対して、価値を見い出していないのでは?と思うようになりました。そう考えると、子どもたちの意見は納得できるものであると思いました。

話し合いを重ねた結果、「希望する子が参加し、親も一緒に走る親子リレー」という新しい形が生まれました。自ら考え、選んだ活動だからこそ、そこから生まれる熱量によって、より深い達成感をもたらしてくれると思います。

また、子どもにとっては、自分だけでなく「親も一緒に参加して楽しむ」ことが、何よりも充実した記憶として心に残るものです。これまでも親子参加競技はありましたが、保護者の皆さんにも、お客さんではなく、もっと一緒に楽しむ参加者となっていただけたら……そんな思いを抱きました。

こうした考えのもと、今年度の運動会はプログラム内容を例年から大きく変更します!

行事であっても、日々の保育と変わらず、子どもたちの興味・関心を大切にした、選べるかたちを取り入れていきます。大人が用意したレールに乗せるのではなく、日常の遊びの延長として、子どもたちが自ら「やってみたい」と思える形へと、運動会のあり方を見直します。

新しい一歩を踏み出す今年の運動会。ぜひご家族皆さまで楽しんでいただければ幸いです。

みんなで響き合う一日へ!〜「運動会」から「わかくさすぽーつJam」へ〜

運動会の見直しに伴い、「運動会」という名称を、今年度から「わかくさすぽーつJam(ジャム)」へと変更いたします。

従来の「運動会」という言葉には、大人のルールや種目に向け、練習を重ねて成果を披露するという、どこか大人主導のイメージがないでしょうか?しかし、私たちが目指すのは、子どもが主役となり、のびのびと自分らしく楽しむ中で、自己発揮するような場です。そこで、運動会という名前を変えることで、私たちが目指す新しい保育の姿勢をしっかりと形にしたいと考えました。

職員間で色々な名前を検討した中で、「わかくさすぽーつでー」という候補も挙がりました。しかし、単に身体を動かす日というイメージを超えて、「子どもも大人も一緒になって、その瞬間の楽しさを創り出す一体感を大切にしたい」と考えました。

そこで選んだのが、音楽の「ジャムセッション(即興演奏)」のように、「お互いの持ち味を出し合い、混ざり合って新しいものを一緒に創り上げる」という意味を持つ「JAM」という言葉です。

この言葉は、「子ども、保護者、職員が対等に混ざり合い、一緒になって楽しむ中で、ワクワクが生まれてほしい」という、私たちが行事において大切にしている思いとぴったりと重なります。

当日は、子どもたちが自分で選択した大好きな種目に挑戦します。親子プログラムや保護者種目では、保護者の皆さまも単なる観客ではなく、大切な「セッションの仲間(プレイヤー)」として一緒にこの場を盛り上げていただきます。子ども、保護者、職員みんなの「楽しい!」が自然と混ざり合う、そんな温かい一日をぜひ一緒につくっていきましょう。