蚊にさされただけだと甘く考えていませんか?園内の虫刺されについて

子どもの夏の皮膚トラブルのひとつに、虫刺されがあります。虫刺されに多いのは蚊によるものです。

蚊に刺されただけだから……と、甘く考えて処置を怠ると、悪化につながる可能性もあります。今回は蚊に刺されたときの対処方法と虫よけについてお話しします。

虫よけの主な成分には、ディートやイカリジンなどが使われています。ディートには神経毒性があるため、6か月未満の赤ちゃんには使用できません。

生後6か月以降の赤ちゃんの場合でも 1 日 1 回程度の使用に抑えるようにしましょう。効果としては日常生活に潜む様々な害虫に効きます。

一方で、イカリジンは効果があるとされる虫の種類がディートよりも少なくなります。しかし肌への刺激や影響が弱く、赤ちゃんにも使いやすいため、うちの園ではイカリジンを主成分としている虫よけを使用しています。

蚊に刺されたときの対処方法をお伝えします。

  • 刺された場所を石鹸でよく洗い、流水で洗い流して清潔にしましょう。洗う場所がない場合は、ウェットティッシュなどで拭き取ります。
    また汗は虫刺されを悪化させる恐れがあるため、汗はこまめに拭き取り、シャワーを浴びるのもよいでしょう。
  • 刺されたところを冷やし、痒みをしずめましょう。痒くて掻きこわしてしまうと、腫れが強くなったり化膿したり、とびひなどの細菌感染を引き起こす恐れもあるので注意しましょう。
    爪が伸びていれば切るようにしましょう。
  • 痒み止めの軟膏を塗ります。(市販のものを使用する場合は、対象年齢を確認して使用しましょう)それでも痒みがひどい、腫れが強い場合には、皮膚科または小児科を受診しましょう。
    子どもの虫刺されは、大人より症状が強く、長引きやすいのが特徴のため、蚊に刺されただけと甘く見ずに、予防と対処をしっかりとしていきましょう。

(看護師・喜納)

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