園でつながる子育て くるくるリサイクルと夏の準備から見えたもの

6月末に子育て支援プロジェクトとして、おさがり服の交換会「くるくるリサイクル」を開催しました。親子でおさがりの服を選んだり、「こんなにたくさんもらっていいの?!」と嬉しい悲鳴も飛び出していました。また、プール開きに向けた設置作業では5名の保護者の方にお手伝いいただき、夏に向けた水遊び環境を整えることができました。あらためて感謝申し上げます。

「子育て支援」というとなんだか大げさな感じがしますが、私たちの願いはシンプルで、園という場が、お子さんはもちろん、保護者の皆さんにとっても“安心して集える場所”であること、それを目指していきたいのです。

そのために、園の環境や保育内容をもっと外から見えるようにしたり、イベントや園の日常に保護者の皆さんにも積極的に関わってもらったり、同じ園に通う保護者の皆さん同士が、気軽にお話しをできるような関係づくりなどに取り組んでいます。

最近、いろいろな園を見ていて思うことは、保育園がどんどん便利になって、その反面、保護者が園にかかわる機会がどんどん少なくなっている、ということです。例えばドライブスルーのように子どもを預ける保育も登場していますし、園で汚れた服はすべて洗濯して、保護者はお金を払うだけとか、習い事への送迎をサービスとしてやっているところもあるそうです。

どうも「園に全部おまかせ!」というような傾向が、世の中的には強くなってきているような感じがします。

もちろん、保育園を利用しながら子育てをしているご家庭のほとんどが、きわめて多忙な日々を送っていると思います。そんな中で、いろいろなご負担を減らすことによってお子さんの育ちに対してプラスの要因となるのでしたら、それは喜ばしいことです。

ただその結果として、園とのコミュニケーションが乏しくなり、園生活でお子さんがどんな姿を見せているのか、どんな育ちをしているのかを、実感をもって知る機会も少なくなってはいないでしょうか。

子どもの成長を保護者の皆さまと共に喜び合うことが何より大切なはずなのに、園生活との関わりが薄くなってしまうと、実は子どもが体験している世界から遠のいてしまうようで、何とも「もったいない」ことだと思います。

そうではなく、子どもにかかわる大人同士が子どもを中心にして手を携え、その育ちを支え、その時々に見せる成長の姿を一緒に喜び合うような園をつくっていきたいな、と思います。

さて、プール設置のお手伝い募集はそのための小さな一歩でしたが、参加して下さった方からは、実際に見るプールの大きさや深さに驚いたり、緑豊かな屋上の環境など、園での子どもの世界を、実感していただけたようでした。

このように、ちょっと参加してみたりすることで、園のことが身近になったり、「なんかいいな、ホッとするな」と思っていただければ、きっとお子さんにとっても大きな安心にもなり、それが園での落ち着いた生活にもつながるはずです。今後もいろいろな子育て支援企画を開催しますので、ぜひご参加ください。

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