そら・かぜ・たいよう組の部屋の中で、子どもたちが書いた「文字」を見ることが多くなってきました。つくったものに自分や大好きな友だちの名前を書いてみたり、塗り絵の横にメッセージを書いたりしている子もいます。
文字といえば、特にそら・かぜ・たいよう組のご家庭からこんな心配の声を聞くことがあります。
「〇歳になるのに、文字が書けない(読めない)のが心配」
「家でも何か習わせたり、しっかりと教えたほうがいい?」
- 塗り絵やお手紙と一緒に文字を書いてみる様子
こうした「文字の学び」について考えていることを、たいよう組の担任に聞いてみました。
進学に向けて小学校の先生と話しをした際に聞いた話ですが、「あいうえお」などの文字を学び始めは、小学校に入学してからで全く問題ないそうです。
学校の授業の中で、いちから無理なく学習できますし、教師もそのつもりで教える準備をしているとのこと。
むしろ正しい書き方の習得という意味では、自己流の癖がつかない分、入学後に学び始めるメリットもあるということでした。
学びには、それぞれのお子さんにとって最適な時期が必ずあります。第一は、学ぶことに対して、発達の段階が追い付いていることです。
例えばスプーンもまだしっかりと握れないようなうちから文字を書くことを教えても、鉛筆を持つことすら難しいでしょう。早過ぎては意味をなさないことがあるのです。
- たいよう組はもちろん、そら・かぜ組でも、ちょっとずつ文字への興味が出てきています
もう一つ重要なのは、子どもの意欲です。子ども本人が「やってみたい!」と思ったときの向き合う力、集中力には驚くべきものがあります。そして、この意欲が最も発揮されるものが、幼児期では「遊び」であるので、保育は遊びを中心に組み立てられているのです。
学びに最適な時期というのは、それぞれのお子さんによって違います。他の子と比べて慌てる必要はありません!
保育者もさまざまな遊びに誘う中で子どもの意欲を高めようと努めていきますので、ぜひご家庭でも「この子はどんなことが好きなのかな?何に意欲があるのかな」という視点で、子どもを見つめてみてあげてください。(伊藤)