みんなでつくる、わかくさの伝統行事「餅つき会」

今年も一月に、園の恒例行事である餅つき会を行いました。園では、きねと臼を使った昔ながらの餅つきを大切にし、子どもたちには日本の伝統文化に実際に触れてほしいと考えています。
さて、実は餅つきの準備は何週間も前からスタートしていました。当日に食べるお餅の味付けを、子どもたち自身で決めていたのです。

年長たいよう組が中心になって事前に試食をし、話し合いと投票で決定しました。その結果、今年はきなこ味、醤油味に加え、昨年子どもたちと仕込んだ「わかくさ味噌」を使った味噌味も登場しました。

そして餅つき会当日は、たいよう組の「餅つき係」が大活躍。お餅は何からできているのか説明して、つく前の蒸したもち米をみんなに試食で配り、なぜ餅つきをするのかを絵に描いて、「家族が健康でいられるように」「みんなが仲良く元気に過ごせるように」「幸せが長く続きますように」という願いが込められていることを、年下の友だちに丁寧に伝えていました。

いよいよ餅つき本番、保護者の方にもお手伝いをいただき、掛け声とともに会場は大いに盛り上がりました。0~2歳児は、まだお餅は食べられませんが、目の前で繰り広げられる迫力ある餅つきの様子を、じっと見つめたり、音や動きに興味を示したりしながら、その場の雰囲気を全身で感じているようでした。

昼にはついたお餅をみんなで食べます。いつもの給食よりも注意が必要ですが、のどに詰まらせないよう、職員が一緒に見守りながら美味しくいただきました。近年、衛生管理や安全面、準備の大変さなどから、家庭や学校、園などで餅つきを行う機会は少なくなってきています。しかし、だからこそ子どもたちには「本物の体験」をしてほしいと思いますし、そこからさまざまなことを感じ取ってほしいと願っています。

実際に餅つき会当日にお手伝いしていただいたYちゃんのお母さんは、「お迎えの時に子どもたちから『おもちおいしかった』『楽しかった』と声をかけられて驚いたそうです。餅つき会の経験は、子どもたちの心にしっかり残っていることを感じます。

準備や配慮が必要な行事ではありますが、子どもたちはもちろん、保護者の方も一緒に参加し、楽しく盛り上がるなかで心を動かす体験を重ねる「わかくさの餅つき会」を、今後も園の文化として受け継ぎ大切にしていきたいと思います。(副園長・大平)