「同僚性」~助け合いながら保育する職場のつくりかた~

子どもたちがのびのびと健やかな育ちを支えるには、保育士一人の力だけでなく、みんなで協力し合うことが大切です。私たちは日々声を掛け合い、お互い助け合いながら園全体で保育に取り組んでいます。

先日、月に一度の職員勉強会で、職員同士の関係性をより深めるために簡単なゲームを行いました。それは「サイコロトーク」というもので、サイコロの六面にいろいろな質問が書かれていて、サイコロを振って出た質問に沿って自分のことを話すというシンプルなものです。

「好きなお菓子は?」「好きな芸能人は?」といった軽い話題から、「新人の頃の思い出は?」「仕事を続けていくモチベーションは?」「今まで出会った中で印象に残る先生は?」といったちょっと考える内容まで。

ゲームのように楽しみながらも「あの先生ってこんな一面があったんだ」「こんな思いがあったのね」など、普段の仕事の中では見えにくい相手の素顔や思いを知ることができました。ちなみに仕事のモチベーションの質問では、子どもの成長を感じられること、子どもと遊ぶことなど子どもに関する答えが一番多かったです。

人はつい、最初に感じた印象や、日常の限られたやり取りから相手を「こういう人」と決めてしまいがちです。実際は誰もがさまざまな面を持っています。

「相手を多面的に見ること」「一面だけで判断しないこと」が大事なのだと改めて感じました。

先月の「かみひこうき」で、たいよう組の子どもたちが自己紹介で「○○ちゃんのこんなところが好き」を伝え合うエピソードが紹介されていました。最初はなかなか言葉がでなかったけれど、繰り返すうちにお友だちの良いところをたくさん見つけられるようになったということでした。。こういったことを繰り返すことで、子どもたちは自然と「人を理解しようとする気持ち」を学び、その中で友だち同士の絆が深まっていくのだと感じました。

大人でも子どもでも、お互いを知り、支える関係性を育てていくことが、結果として子どもたちにとってよい育ちの環境につながると思います。そのためにも「相手を知ろうとする」「人の良いところを見つける」「言葉で伝える」という姿勢を大切にしていきたいと思います。(副園長・大平)

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