新年度が近付いて来ましたが、うちの園では毎年この時期、新クラスでの生活環境にちょっとずつ慣れていくような工夫をしています。
うちの園では0歳・1歳(しずく・ひかる組)、3~5歳児(そら・かぜ・たいよう組)は同じフロアになっています。このため、特にポイントになってくるのは、生活するフロアが切り替わるクラス、ひかる(1歳)→にじ組(2歳)、にじ→そら組(3歳)に進級するタイミングです。
特に0~2歳ごろまでの子どもにとって、慣れ親しんだ生活環境がガラっと変わるというのはなかなか大変なこと。新年度になればお部屋の広さや雰囲気が変わることはもちろん、担任保育士も変わります。そこで進級に関する負担をなるべく軽減するために、まずは慣れ親しんだ現在の担任と一緒に、少しずつ次年度で生活する保育室の環境に慣れていくように配慮します。
実際に、ひかる組の子はにじ組の保育室を訪れ、にじ組の子はそら・かぜ・たいよう組の部屋で過ごしてみることを、2月ぐらいからちょっとずつ取り入れています。
そうやって徐々に慣れていくことで、いよいよ3/10(月)からは新しい部屋での保育がスタートします。特に、にじ~たいよう組では4クラスが一堂に会することになります。毎年、とてもにぎやかな雰囲気になり、初めてご覧になった方はちょっとびっくりされるかもしれません。ただ、こうした空間で過ごすのは3週間ほどのわずかな期間であり、そこにはこの時期ならではの成長や葛藤があらわれてきます。
例えば、これまで1階のフロアでは一番年下だったそら組の子どもたちは、さらに年下のにじ組の子どもたちが来て一緒に生活する中で、年上としての自覚も生まれてくるかと思います。
また、かぜ組の子どもたちは、園で一番年上になることの自覚がどこまであらわれてくるか。たいよう組もまだ3月いっぱいはいてくれるので、年長としての役割をかぜ組へ引き継ぐことも進んでいくでしょう。
保護者の皆さまも、進級、そして今ならではのにぎやかな環境を、子どもたちが成長していくための良い機会ととらえていただければ幸いです。私たちも前向きにとらえて楽しみつつ、卒園していくたいよう組と残り1か月の思い出をつくっていければと思います。