ちゃみちゃん、春をまつ【わかくさ日記】

 1月に入り本格的な寒さがやってきました。ちゃみちゃんもひと月前から冬眠にはいりました。
ちゃみちゃんとは、以前この場所にあった大久保第2保育園から受け継いだカメのことで、ミシシッピアカミミガメという種類です(年齢、性別不詳)。とても食欲旺盛で、人が通るとエサ頂戴!と首を伸ばして催促してきます。そんなちゃみちゃんをよく世話してくれているのが、用務のY先生です。エサのやり方や水の替え方などお世話の仕方を子どもたちにも教えてくれます。ちゃみちゃんがあまり人をこわがらないのは、こうした日頃のお世話のおかげだと思います。

 実はカメを冬眠させるのは結構むずかしく、寝ているかと思ったら死んでいて、春になっても出てこないということもあるようです。開園当初は冬眠のさせ方がわからず、部屋の中で冬を越していました。入眠前のエサの管理と、冬眠中の環境が大事ということを用務の先生が調べて試行錯誤し、今では毎年冬眠できるようになりました。

 いつもは人の顔をみるとエサちょうだい!とねだってくるちゃみちゃんも、冬が近づくにつれほとんどエサを食べなくなり、水の中に潜ったままに動かなくなります。「エサはもういらないよ、寒いからもう“あれ”かけて寝させてよ」と訴えてくる(ようにみえる)のが冬眠の合図です。“あれ”とはミズゴケのこと。冬眠中の布団のようなものでしょうか。

 今年は冬眠の準備をたいようぐみの子どもたちが手伝ってくれました。ミズゴケは水できれいにしてから絞るんだよと教えてもらうと、子どもたちは冷たい!と、キャーキャー言いながらも何度もバケツに手を入れては絞って準備完了。これをたらいに敷きつめ、水を入れればちゃみちゃんの寝床の完成です。そっと蓋をして暗いところにおいて、あとは春までお休みです。春には無事に起きてきますように。

 園では子どもたちが興味を持つように、いろいろな生き物や植物を育てています。でも職員の中には虫が苦手、植物がうまく育てられないという人がいます。それを補うように飼育が上手な人、虫が平気な人、植物を育てるのが好きな人が子どもたちに関わっています。担任や保育士だけではなく、いろんな人がそれぞれの得意を活かして、子どもの育ちを支えていきます。春になったら、ちゃみちゃん起きたかな、とのぞきに来てください。

 最後に問題。昔話の浦島太郎(大きくなった会の劇遊びでも演じました)に助けられたカメは、オスでしょうかメスでしょうか?お子さんと考えてみてくださいね。(大平)