親子で一緒に育てる自立心:子どもの小さな挑戦を応援しよう

子育ての最終的な目標は、「親の手を借りなくても、自分で生きていける力を育む」ことです。これは高校生や大学生になってから始めるのではなく、幼児期から少しずつ意識していくことが大切です。幼い頃から、子どもが自分でできることを増やしていくことで、自信と達成感を得られます。

10月から始まった保護者面談でも、子どもの生活習慣の大切さをお話ししています。毎日の起床や就寝時間、食事のタイミング、お風呂、着替え、排泄など、家庭での生活習慣を身につけることで、子どもの健やかな成長をサポートできます。

規則正しい生活を送ると、体内時計が整い、健康的な生活リズムが身につきます。また、毎日の生活の流れを決めておくと、子どもが安心して行動できます。例えば、朝起きたら顔を洗い、歯を磨き、着替えるという順番を決めておくと良いでしょう。

日々の生活で大切なのは、親が手や口を出しすぎず、子どもが自分でできることを増やすことです。例えば、かばんを決まった場所に片付ける、水筒やコップを台所に運ぶ、洗濯物をカゴに入れるなど、年齢に合わせて子ども自身に任せてみましょう。

家庭での生活の流れを整えることで、子どもが自分でやるべきことを理解し、自発的に行動できる環境を作ることが重要です。
では、親は具体的にどのようにサポートすれば良いのでしょうか。食事の際には、子どもが自分で食べられるように見守り、一緒に楽しい時間を過ごします。

テレビやスマホを見ながらの食事は避け、食事に集中できる環境を作りましょう。苦手な食べ物があるときは、「これを食べると強くなれるよ」と励まし、無理のない範囲で挑戦できるようにサポートします。

着替えや靴を履くときも、「ゆっくりでいいよ、待っているね」と声をかけ、できたら「すごいね!」と褒めてあげます。叱ったり命令するのではなく、「次はどうしようか?」と問いかけ、子ども自身が考える機会を与えましょう。

もちろん、すべてがうまくいくわけではありません。親として、どこまで手を出すべきか迷ったり、イライラすることもあるでしょう。
しかし、子どもの気持ちを受け止めつつも、つい子どものやることにはあれこれと言いたくなってしまう、この捻じれが子育ての難しさでもあります。

繰り返しになりますが、子どもが自分で生きていける力を育むために、自分でできることを少しずつ増やしていきましょう。園でも、赤ちゃんの頃から自分でできることを増やすサポートをしています。
子どもは少し難しいことに挑戦し、それを達成することで自信をつけていきます。 小さな挑戦と達成感のサイクルが生まれることで、子どもは自分の力で生きていくための大切な力を身につけていきます。