「わくわくサーキットあそび」をはじめました!【園長の保育雑談】

7月から週1回運動能力の向上を目的として、すべてのクラスで「わくわくサーキットあそび」をホールで行っています。「わくわくサーキットあそび」とは、跳び箱や段差、マット、坂道、ジャンプ台、はしごなど様々な運動器具を組み合わせて配置し、繰り返し何度もできる回遊式の運動あそびのことです。

うちの園の場合、広い園庭や屋外遊具が設置してあるわけではないので、走ったりする機会が少なくなってしまいます。また散歩等に行ったとしても、運動あそびだけを目的にして活動することはそう多くはありません。そこで屋内(園内のホール)で安全性に配慮しながら、集中して運動する機会をつくることにしました。

身体を動かしている間は、気持ちがノリノリになるように音楽がかかっています。この音楽が終了して、「蛍の光」が流れると終わりの合図です。子どもたちは先生の声ではなく、音楽を聴いて、始まりや終わりを自分で判断します。

「わくわくサーキットあそび」は、成長期の子どもにとって次の利点があります。

体のいろんなところを連動して動かす

幼児の頃、つまずいたり転んだりした時、うまく手が出ず思わぬ大けがになってしまう場合があります。手、足、体を連動して動かせるようになると、転んでもちゃんと手が出て自分を支えられるようになり、ケガをしにくくなります。

バランス感覚を養う

くぐったり、のぼったり、四つ這いの姿勢を取ったりすることは、腕の力、首の力、背筋力など全身の筋力を養い、正しい姿勢を保つのにつながります。転びそうになっても立て直せるバランスも養います。

物や人との距離感をつかむ

このまま走ったら危ない、ジャンプしたらぶつかる、体を低くしないとくぐれない等、距離感覚がつかめるようになります。また「待つ」ことも覚えるようになります。

「選択と決定」は自分でする

橋を渡るか、違うルートで行くか、四つん這いで行くか、二本足で行けるか、お友だちの姿を参考にしながら自分で決めてやり遂げることをめざします。少し疲れたら端っこで休憩する子もいます。またサーキットは一巡目できなくても、2巡、3巡とするうちにコツをつかんでできるようになったり、だんだん遠くへ飛んでみたりと、繰り返せる良さもあります。

乳幼児期は、心と体の健康は相互に密接な関連を持ち、体を動かすことを通して心の充実も図られると考えられます。私たちは「わくわくサーキットあそび」を通して、多様な体の動きや体を動かす心地よさを体験し、心と体の両面をバランスよく育つことをめざしています。

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